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この作品について語り始めるときりが無い上に、いつも以上に凡庸極まりないことを書きそう(例:最高に面白い、文句なしの完成度、とりあえず読め)なので、あまり他人と被らなさそうなことを一つだけ。

雑誌掲載時には鹿児島に居たので、東京発売から三日遅れで読んでいました。しかしとある日はたまたま大分にいて、しかも年末出版スケジュールだったため、いつもより早めに読むことが出来たのでした。

その日は12月25日、掲載話は最終回。

一度読み終わり、また読み返しました。何度も、何度も。これ以上ないくらいのクリスマスプレゼントでした。
こんなメールが来ました。

『さぶ』ですかあ……そういえば嶽花君から見せてもらった記憶がありますねえ。 あの後たしか嶽花君が文通コーナーに投稿してた外人に六尺フンドシを付け方のビデオ付きで郵送したんだっけ? ちがったかなあ……?

そういえば『サムソン』のクリスマス特集号は当然GETしたよね? 表紙の『でぶサンタ』&裏表紙の『でぶ天使』が最高だったよね! 店頭で見つけて「嶽花君喜んで買っただろうなあ……」と思ったものでしたよ。

そうそう、新作写真集『重役汁』の広告もCOOLだったよね! 注文した? あ、当然だよね。ゴメンゴメン。


そろそろメールのフィルタリング機能を使えるようにしておくべきでしょうか。
「入学してけっこうたったね、卑語くん」

「嶽花君は昔はギラギラしてたけど、今は干からびて老獪だね」


床屋好きな自分が今でも思い出すのが、ミステリマガジン1995年8月号に収録されていたダン・シモンズの短編、『髭剃りと調髪・そして二噛み』です。床屋で丁寧に髭剃りをされているような恍惚感にひたれます。

まっすぐな刃のついた剃刀を革研で研ぐ音は他に類が無い。私は熱いタオルを顔にかぶらされ、何も見えないまま、理容師が剃刀を研ぐ音をゆったりと聞いていた。プロに顔を剃ってもらうというのは現代人がほとんど捨ててしまった楽しみだが、 私は毎日これに耽っていた。理容師はタオルを取り、乾いた布で頬骨の上とこめかみをぬぐってから、剃刀研ぎの最後の仕上げにかかった。

熱いタオルのせいで頬とのどがちりちりする。理容師は身を乗り出すと、容器に入れたブラシを使って素早く石鹸を泡立て、容器を脇において剃刀を構える。親指と小指だけを使って私の頭を傾けさせ、私の喉へ弓なりになって剃刀の刃の前に差し伸べられた。目を閉じると、冷たい銅が暖かい肌をこすった。理容師は顔を剃り終えると、もみ上げを刈りそろえて、椅子を回して間近から鏡を見れるようにした。

私は頬と顎を撫でてみた。すばらしい出来映えだった。深く剃っているのに傷一つない。鋭い剃刀と理容師の腕があいまって、肌には心地よい刺激だけが感じられた。うなずいて見せると、理容師はほんのわずかに頬をゆるめ、縞柄の前掛けを外した。


こういう床屋の気持ちよさを期待して買ったものの、「床屋のマンガなのに、髭剃りのシーンが少ないわい!」って感じでした。しかしなんかまったりできる話だったので、これはこれでなかなか。合言葉は「ええわ〜」。
エル・トポ [DVD]
エル・トポ [DVD]

エスピーオー
DVD
2003-07-04



青い空。

黄色い砂漠。

黒い馬。

黒い日傘。

黒づくめの男。

裸の少年。

そして、捨てられたペンダント。

とても奇妙で印象に残るジャケットに目を奪われ、どんな内容なのか見当がつかないまま借りました。そして今、どういう内容なのかと説明すべきか、見当がつかないままです。

エル・トポと呼ばれた黒づくめの子連れのガンマン、その生き様を捉えた話……と言えるような単純には話には思えません。映画全てを隠喩で覆い尽くしているような感触は作品全体に衒学的な雰囲気さえも醸し出していて、ガンマンの対決モノと言うにはあまりにも異質です。神秘西部劇、という造語でも作るしかないのでしょうか。

エル・トポはガンマンとして四人の達人と対決するのですが、全員が凄い達人でキャラがたっているので、次はどんな達人が出てくるのか目を離せない事でしょう。



見る人によっては、一生忘れられないような衝撃を残すことになるでしょう。僕がしばらく熱にうなされたように、ボドロフスキー監督の虜になったかのごとく。
里見の謎
里見の謎

サンテックジャパン
PlayStation
1996-12-06



プレイステーションで伝説になったクソゲー。オレが初任給で買ってしまったゲーム。知らない人は、今は亡き伝説のクソゲーレビューサイト『FGH』での解説を一読すれば、プレイせずともその散々な内容は伝わるはず。

真面目に攻略しようというモノズキ人には攻略サイト『里見の謎・解体新書』をオススメしておきましょう。プレイすること自体はオススメしませんが。
トトの世界 (1) (Action comics)
トトの世界 (1) (Action comics)

さそう あきら
双葉社
コミック




マンガとかの紹介するときに、なますてさんみたいに興味をもたせるようなページを画像として紹介するかどうか悩み中。

『アルジャーノンに花束を』を見たときくらいのショックと書かれてたのも興味深かったのですが、『トトの世界』は1巻のあの画像を見なかったらたぶん手を出してなかったと思うので。


今年の手塚治虫文化賞の候補と聞いて、今頃どうして? 数年前にコミックスに収録されてた中篇なのに? と思っていたのですが、新シリーズとして新たな話が描かれていたのでした。

死者の脳という失われた記憶を他者が探っていくという共通のモチーフで、一巻では中篇二話の構成となっています。

最初の話は、とある大統領が殺害され、事件を解明するためにその脳の記憶をさぐっていくうちに……というほろ苦い秘密の話です。次の話も似たような味わいかと思いきや、その脳の記憶を覗くと皆発狂してしまうという伝説の殺人犯にまつわる不気味な話でした。

どちらもテイストがかなり異なりますが、完成度の高さで驚かされるのは間違い無いでしょう。再読して再確認したのですが、個人的には清水氏の作品に関しましては、知名度の高い長編よりも、切れ味のいい短編・中篇が好みです。

22XX (白泉社文庫)
22XX (白泉社文庫)

清水 玲子
白泉社
文庫




パピヨン (白泉社文庫)
パピヨン (白泉社文庫)

清水 玲子
白泉社
文庫




少女マンガというよりは、SFマンガとして上記二点の作品を特にオススメしておきます。
最近の我が家の食卓事情は冬真っ盛りです。

カレー、シチュー、おでん。

これらのローテーションしか選択肢がありません。3日連続同じものが出てくるこの状態に対して諦めきってたのですが、なんと今日は新しいメニューでした! わーい!

ハヤシライス。

季節は冬。永遠に冬。季節も、心も。
東京からの遠征組の為だけにクーラーを購入した熊本のアミバの木人形(デク)さんが、遠征組の方々を連れて福岡空港までこられたそうなので、すぐに出迎えに赴きました。しかしなかなか出会えい。不安になってくると、東京での似たような思い出が脳裏によみがえってきました。

「嶽花さん、『ハウスオブザデッド』のあるゲーセンで待っててって言ったでしょ? 一箇所しか設置してないんだから、もう」

「え、でも、この辺は『ハウスオブザデッド2』はどのゲーセンにもあったよ?」

「はぁ? 『ハウスオブザデッド』と言ったら、1に決まってるでしょうが!」

で、今回は空港にゲーセンが3箇所もあるという罠があったわけですが。

そんなこんなで無事東京勢の方々も送り出せて一安心……したところで、アミバの木人形(デク)さんがこう提案されたのでした。

せっかく久しぶりに福岡に来たんで同人誌屋に行ってみたいですなぁ! どこかいい場所を知らないですか?」

「いや、俺はその……」とか俺がもごもご言ってたら、男らしく「天神トライアングルにご案内しましょう!」と言い放たれ、その場の流れで俺もそこへいくことに。

何がトライアングルなんだろうと思ったら、同人誌屋が三件、ダイエーの裏手に三角形を書くように点在しているではありませんか。なるほど、あまりの禍禍しさに行方不明者も出そうってなものですね!

実際に中に入ってみたら、なんかこう雰囲気が普通の本屋とまるで違います。表紙にスキンカラーの割合が若干多くなるだけで、ここまで空気が変わるものなんですね。阿片窟ってこんな感じなんでしょうか。

なんだかんだ言いつつも冷静に店内を見回ってたら、北斗の拳のツラしたギャル絵の作品や、『里見の謎』のサントラを発見してしまったりして、色々な意味で驚きの連発でした。まさに魔窟。

里見の謎
里見の謎

サンテックジャパン
PlayStation
1996-12-06



そうこうしていると、なんかアミバの木人形(デク)さんが固まってました。なんか知人らしき方と御遭遇の模様で、「いや、最近こういうの行ってなかったから……」ときかれてもないのに答えてます。お互いクールに干渉しあわずに最小限の言葉だけでその場を去っていきました。

あとで聞いてみたら、なんと熊本でのゲーセンの知り合いで、5年ぶりに再会したところだったようです。偶然につぐ偶然の成せた、感動の再会だったのではないでしょうか。

嶽花も違う意味で感動いたしました。
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