Home | ArchiveList | Category | About
» ArchiveList
Home > 日記 > 鬼嫁 > Page.24
<< <... 21 22 23 24
初任給。それは一生に一度のモノ。2度貰いたくはないですけど。今現在三度貰うような状況になってますけど。やっぱ基本的には一生に一度ですから、最初は使い道を考えるってもんです。

俺の使い道? 『里見の謎』の新品。もちろん、おすすめシール付)を買おうかな俺はもちろんまみりんにプレゼントを購入しようと脅され思いました。当時は東京で研修中のため遠距離恋愛だったので、俺のセンスで物を贈って失敗するのも嫌だったし質問してみました。

「えっとね、わたし、早起きしたいんだけど」

はあ。目覚まし時計が欲しいのですか。

「テレビで見たんだけど、パッパラパッパーの時計が大人気なんだって!」

はあ。それはパラッパラッパーの事ですか。

「わたしも博多で探してみたんだけど、どっこにもおいてないの。東京には売ってるんじゃない?」

はあ。売ってたらいいねぇ。

当時、片道二時間以上の新人研修。夕方5時半に終えて急いで帰っても8時過ぎ、といった通勤状況。知ってます? 時計屋さんって8時には閉まってしまうんですよ?

仕方が無いのでギリギリ閉店間際に秋葉原によって、限られた時間で色々なお店を見てまわりましたとも。何件も、何件も。

そしてようやく発見。ゴールデンウィークには博多に行く予定でしたが、一足先にパラッパ時計を送りました。めでたし、めでたし。

博多で休日を謳歌する二人は街に出てのんびりとデパートなんぞを見歩いていました。すると突然まみりんが……

「あ、何、あれ?! ほら!!」

そちらを見やると展示品のダブルベッドが。なんの変哲も無いベッドです。……だから?と思って何となく反対側を見ようとすると、首根っこを掴まれてしまいました。

「何でもないの!」

いや、俺、まだ何も言ってませんが。当然怪しむ俺。当然反対側を見ようとする俺。

「愛してるんなら見ちゃ駄目!!」

自分の揺るぎ無い愛を確信している俺は、迷わずにそちらを見ました。すると……
「ダーリン、今日はまみごやのネタ用意してるから、楽しみにしててね」

「いったい、どんなんなの?」

「ひみつ。書いてから読んでよ」

「じゃあちょっとだけヒント」

「えーとね、骨壷出勤、って題名なの」

「はぁ? 俺には骨壷出勤って聞こえたんだけど」

「聞きまちがいじゃないよ。骨壷にレーザーに出勤ってきたら、何の事だか分かるでしょ?

「分かるか!」

はたして骨壷出勤とは一体?!

答えはこちらになります。
「半年後くらいに結納でもしようか」って両親が言ってた気はしますが「どうせネタだろ」と思ってました。しかしなんか加速的に話が当事者から離れた所で進んでいたのでした。

大体、婚約指輪はおろか結納金の費用なんざありません。次の給料日まで今日という日をを生き抜く事しか考えておりませぬ。「払えるだけでいいから」って言われても、払えないものは払えません。

気が付いたら五日後に結納が迫ってきました。それまでにお金を工面しないと!

……結納金ってローンできるかな?

……腎臓と肝臓、一つでも大丈夫だったのはドッチだったっけ?

一時はどうなるかと思いましたが、直腸売ったり盲腸売ったり脱腸売ったりして何とか結納金を準備できました。父さん母さん、すみません。

取り敢えずまみりんの為に婚約指輪を買いに行きました親の金で。まみりんは「ダーリンが自分のお金で買ってくれないと何かヤだ〜!」とかゴネてたんですが、母さんが「まみさん、このくらいまでなら出せるから」と指を数本立てた瞬間、ショーケースの合間を飛び回り始め、何個か候補を絞り上げて並べました。

どれにするのかなあ、とか思ってたら予算ギリギリの奴を掴み取りました。俺の予想通りに。

「輝きが他のとは違ってたんだってば!」

別に一言も責めてませんてば。少しは遠慮すれば?とか別に言ってませんてば。

で、久しぶりにまみりんのお義父さんとお会いしました。以前から漠然と凄い人だと思ってはいました。まみりんと同棲する為に3月に一度お会いしてたんですが、その時の場所が一人2万円する料亭。お義父さんが6人分全部出してくれたんですけど。

あのあとは超高級肉料理店にいって、お義父さんがレジの所で店員さんに「この豚肉、ちょっと味がおかしくないかい? 君の舌がおかしいんじゃないかい?」と真顔で凄んでたのを思い出します。ちなみにその豚肉、嶽花家は全員おいしいおいしいと言って召し上がってたんですけど。

で、今回の結納の場所とかもお義父さんが用意してくれました。なんか鹿児島の昔の屋敷っつーか、なんかとにかく高級そうなとこ。でも前回の事があるんで、俺は割と冷静にしてました。そして結納が始まって、結納に指輪を送ったら、なんか結納返しとか言ってアチラから時計をくれるって事らしいのです。

「結納返しには腕時計でどうでしょうか」とお義父さん。

「地方によって違うらしいですけど、鹿児島では時計みたいですし、いいのでは」と俺ら。

「じゃあロレックスでいいですね」

「ええ?!」

「んー、200万円くらいのでいいですか?」

「ひええええ! そんな高価なものは頂けません! もうちょっと手ごろなもので……」

じゃあ30万のロレックスにしましょう

お義父さんの左手には時間のところにダイヤモンドがついてて金ピカの675万円のロレックスが光っていました。しかも今日の為に地味なのを付けてきたそうで。それでも俺にはまぶしすぎです、お義父さん。

そういうわけでロレックスが俺の左手に常にはめられているのでした。ちなみにまみりんは「ゴツイからヤだ」といってつけてないので、とっくの昔に動きが止まってます。格の違いを見せつけられたような気分です。
ポストペット、っつーとあれですか。勝手にメールを出してくれたり、勝手に秘密の交換日記が始まったりするらしい、どこまでも勝手なアレ。

で、我が家にも居ます。勝手に俺のシレンを99階までクリアしてたり、勝手に俺のマリオカートのゴーストを塗り替えてたり、勝手に、勝手に、勝手に。

てな訳で依然はポストペットではなくただのペットの分際だったのですが、まみりんという名のポスペが俺のパソコンでメールを出す事を覚えやがって、なんか俺の知らない所にメールだしまくりです。俺のアカウントで。

それが判明したのは、俺が帰ってきてメールをチェックすると見知らぬ人からのメールが入っていた、あの日。

登さん?

誰?

人違いでは?  

まみりんに質問しようにも、俺が帰ってきたら既にポテチを補充に出かけている。とりあえず見てみます。見らずにはおれない。


はじめまして。ヘクサゴンのノボルです。

愉快なメール有り難う御座います。マジで面白かったです。

こんな面白い話を僕だけ楽しむのはもったいないので僕の日記で取り上げてもよろしいでしょうか?もちろんアナタの名前は出しません。

それでは末永く御幸せに。御返事お持ちしております。ではでは。



早速メールの送信済みアイテムを覗くが、何も無い。

でも返信が来てますよ? 

人違いでは? 

とりあえずヘクサゴンへ行ってみました。


<ヘキサゴンより抜粋>

8月31日

ラブ・シンクロイドさん(仮名)から死ぬほど羨ましいメールが届きました。以下に全文公開。

こんにちわ。HEXAGON楽しく読ませていただいております。

私一度だけ片桐さんの髪型したことあります。(参考資料↓)

片桐さん

それは19の夏でした。どうしてもプレステやりたくて、片桐さんの髪型をして見せると言う条件で、バイトの先輩にプレステ借りました。(友達一人も持ってなかったんです。)

そして約束の日……。

「アンタ本当にその格好で外の出るの!!」

ママ、もはや怒ると言うよりもちがう生きもん見てるような目で必死にわたしをとめました。でも私は、先輩の約束を破るわけにもいかず約束の場所へ……恵みの雨のお陰で傘で髪型隠せたのでホッ。

でもカメラも持ってこいと言われていたのを思い出し途中でローソンによりました。店員のにやけた視線、今でも恐ろしい……先輩に写真をパシャパシャ写されて、カラオケいって帰りました。

私、オタクなんか大っキライです。

今その先輩とつきあってます。

長くなってしまいました、すみません。HEXAGON読んでたら思い出しちゃって。それでは、失礼いたします。


おまえらに告ぐッ!

一度っきりなんてウソつくなッ!

アンタの先輩みたいなドおたくが一回で満足するかっての!

絶対かかあかかかかかか片桐さんプレイしてるだろッ!

羨ましい。僕はとても羨ましい。じょ冗談じゃないよ。あほらしいよ。何が楽しくて俺生きてんのよ。誰か俺殺して今すぐ。あーもうやめた。やめだやめ。片桐彩子日記なんてやってられるか。

僕はとても羨ましいです。ラブ・シンクロイドさん、そのスタイルをつらぬいてください。お願いです。

</ヘキサゴンより抜粋>



無言で正座して数十分後、まみりんが帰ってきました。

「まみりん、そこに座りなさい」

そしてディスプレイを指差しました。

「いつからラブシンクロイドさん(仮名)になったの?」

するとまみりん、大はしゃぎです。

「うわぁ、載ってるよ、すっごーい! これで私達、有名人ね! パリポリ(ポテチ音)」

私達じゃねえだろ、私だろ。

つーか偽名だから、俺らだってわかんねえよ、それにこんなんで有名になりたくねえよ、つーか三面記事と変わんねえよ、つーか、もっと恥ずかしいじゃねえか!

といった心境をシンプルに表現して口にしました。

「今度は何しやがった?」

しかし、言ってみるまでもなく何があったかは一目瞭然。

にしても……これじゃ誤解だらけじゃねえか。

あの髪型でやってこられて一番驚いたのは俺だっつーの。ホントにするって思うか、普通?ったく、知らない人間が見たら絶対勘違いするぜ、こりゃ。

ま、済んだ事は仕方ないんで、諦めてみる。諦めるしかねえし。

取り敢えず知人にばれてねえし。ま、しょうがない。

そして数日後、一通のメールがご到着。

今度は知ってる人です。石橋さんです。一安心です。彼とは硬派なゲームで盛り上がれる、数少ないお知り合いとも言えます(「硬派」の定義次第だが)。

さっそくメール開封。


ちわ。石橋です。

まみりんさんご本人ですか。

つーか、これ読むのは嶽花さんだと思いますが。

>HEXAGONの今日の日記見ました?
>あれ、私です。
>ではでは。

スゲエ。ヘクサゴンの日記! 

一躍有名人! 

有名人!

貴方がたは一体何をやってるんですか。

面白いからもっとやってください。

あの頭がヘルメットみたいになってる人がいいです。んでわ。



無言で正座して待ってると、まみりんが帰ってきました。

「……まみりん、そこに座りなさい。いいから座りなさい。座れ」

てなわけで、罰としてその時の写真を全世界に向けて大公開。

思えばこれが初デートだったな……

しみじみ……しねえよ!

片桐ヘアー

俺から愛しい愛しいまみりんへ一言。

もうあの頃には戻れないね。(←俺もな!)



2013年4月11日追記

こんな事もあったよね、という気持ちでノボルさんへ伝えておきたかった事を書きました。
この鬼嫁というカテゴリでは、俺の妻であるまみりんについて書いてます。

俺が大学院時代にバイト先で出会い、そのままずるずる付き合って、気がついたら結納、気が付いたら結婚。そしてなんとなく今までずっと一緒に居ます。これからもずっと一緒にいそうな気がしています。

ちなみにまみりんはまみごやというサイトを運営してます。夫婦そろってネタサイトってどうなんだろう。


「タンスにサソリいるかも」
と妻に言ったら、

「メガネで毒ふせげば?」て言われた。

つまり、全身にメガネかけろ、と。
<< <... 21 22 23 24
Home | PageTop | RSS2.0 | ATOM